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台湾の猫村訪問レポート&猫を守るために考えたこと【猴硐】

旅した日:2014/2/7

管理人は猫への愛がすごいです。

我が家の猫(2匹)を愛しており、旅先ではご当地キャットフードやおやつを買いこみ、彼らに喜んでいただくことに幸福を感じています。また近所や旅先のネコの後をつけ会話を楽しんだり無視されたりしています。

台湾に猫の村があると知ってからは、ネコに呼ばれているような気がしてソワソワしてました。そして2014年、猫の聖地として有名な猴硐(ホウトン)に行きました。(呼んでないニャー!)

猴硐は、自由な猫たちの愛らしさに心奪われるのはもちろん、自然豊かでノスタルジックな景観が素晴らしいところでした。

 

猴硐駅

猴硐には台北駅から、鉄道にて乗り換えなしの50分程で到着します。猴硐駅の隣駅である瑞芳駅は、九份にバスで行くときの拠点になる町なので、管理人は午前中に猴硐を訪問、午後は九份に行きました。猴硐は主要観光地から近く交通も便利なので、台湾旅行に組み込みやすい場所です。


猴硐駅は山間にあります。この日は小雨でしたが、それがよかった!雨が降っていることで空気が澄んでいて、霧が山にかかって幻想的な雰囲気でした。


瑞芳(ルイファン)駅は猴硐駅の隣駅。バスでも往復できるようです。これが本物のネコバスですね!
地域全体で猫村を盛り上げています。


駅に飾ってあった地図。猴硐駅より上側が猫がいるエリア、反対側が川と炭鉱跡になっています。この地図欲しい!

期待に胸膨らませ、徒歩すぐの猫エリアに向かいます。

猫の村

山の斜面に住宅地が広がっているので、散歩がてら、駅からゆるやかな坂を上っていきます。すると、そこらじゅうにネコ様が!地元の人が協力してお世話をし、かつ観光客が多いのでとても人慣れしています。

(=^・^=)猫好きあるある(=^・^=)
猫を見たら勝手にアテレコ大会(ひとりで)

「(・д・)チッ仕方ねーな、カメラ目線くれてやるよ」

「はぁ‥あの人(猫)は今どうしてるかしら‥」


「あたし店番してあげてるのよ」


「おうおう、兄ちゃんカリカリ出しな」

 

このエリアは、小道や坂道、台湾の古い住宅がたくさんあり、どことなく懐かしい雰囲気がして素敵なんです。こういう素朴な風景にはネコがとても似合います。また高台にあるため、反対側の山や川が見渡せて抜群の眺望です。

☝振り向くと鉄道も見えます。風景が日本の田舎によく似てますね

☝見晴らしがいいね!

※カリカリは観光客があげたものと思われます。後でわかったのですが、餌の直置きは禁止されています。餌は地元の方が定時にあげていますが、観光客もお土産屋さんで売っている餌を買って与えることができます。ただしお皿に載せてあげるというルールのようです。

フォトジェニックな猫ちゃん。

私が行ったのは5年前ですが、この界隈は観光客向けのお土産やさんやカフェがちらほらあります。猫に囲まれカフェでまったりしたらまた猫に囲まれる。って最高か。

この辺りは今も住宅地ですし、当たり前ですがネコは命ある生き物です。人間の食料を猫にあげない・私有地には立ち入らないなどのマナーを守っての散策が必要でした。猫たちの管理にも相応の資金が必要なため、観光客として、お土産を買ったりして出来るだけ現地にお金を落とすようにしたいものです。

 

炭鉱跡エリア

猫たちのエリアから駅を挟んで反対側には炭鉱跡があります。

当日、霧がかかっていたこともあり、ここの「炭鉱のかつての賑わいが失われた山間部の村に漂う哀愁」感に拍車がかかっていました(褒めてます)。
猫のおかげで観光客は多いのに、それを弾き飛ばすようなもの悲しい雰囲気(褒めてます)。
村の変遷といい、なんとなく夕張市を思い出しました(JR夕張支線が廃線になって悲しい)。


☝廃墟が好きなので、この朽ち果て具合がたまりません。
あえてこのままにしているのは、観光資源にしているからなのだと思います。


管理人は田舎育ち。おばあちゃん家のあった農村を思い出して郷愁に浸ります。

☝駅側と炭鉱トンネルを結ぶ橋。トロッコ乗車体験もできるそうです。「天空の城ラピュタ」のシータ達が出てきそう。トロッコで追いかけ回されそう。

さほど広くないエリアなので、のんびり散策して30分くらいで駅に戻りました。猫に会うことが目的で来た猴硐だけれど、思いがけずトキメく景色に出会えて得した気分になりました。意図しない素敵な出会いは旅の醍醐味ですね。

 

猫村訪問から5年を経て考えること

2014年の訪問当時は「こんなにたくさんいるんだー猫かわいい♡」という感想で終わっていたのですが、2019年の今、猫村の写真を見ると感じ方が変わりました。私自身、ここ数年で動物保護に強い関心を持つようになり、保護猫を引き取ったり動物愛護団体に寄付したりと変化したからだと思います。今回この猴硐旅行を振り返ってみると、管理人含め観光客が猫たちに会いに行けるのは、住民たちの努力の賜物なんだと思いました。

猴硐では、猫の餌やりや排泄物の片づけはもちろんのこと、去勢・避妊手術や定期的な健康管理が行われているそうです。あの猫たちはただ単に野放しにされていたのではなく、守るべき命としても観光資源としても大切にされ、住民やボランティアたちによって適切に飼育管理されていたのだとわかったのです。猫への愛情と動物を飼うことへの覚悟を感じました。


では、なぜ去勢・避妊手術が必要なのでしょうか?

猫は繁殖力が強いため、手術せず放置するとどんどん増え続けます。数が増えることで、畑や庭の糞尿被害や、繁殖期に鳴き喚くといった騒音被害も増加します。すると猫嫌いの人が増え、猫への虐待が増え、猫好きな人との深刻な対立を生みます。地域が分断されてしまって人間も猫も不幸になるのです。ほかにも数が多すぎる弊害として、病気が蔓延し衛生面が悪化すること、金銭の負担が重くなり猫の適正な飼育ができなくなることなどが挙げられます。

去勢なんて可哀想という考えもありますが、誰しも好んで行っているわけではありません。現代社会で猫と人間が共生するための苦肉の策なのです。

また、去勢すること自体にメリットもあります。管理人の猫は、もともと野良だった子と、愛護団体から引き取った子の2匹です。どちらも手術を済ませた後は、マーキングや発情期に騒ぎ立てることが無くなり、穏やかに過ごしています。

猴硐は猫村として知られていますが、日本にもいくつか「猫の楽園」「猫の島」と呼ばれる場所があります。テレビや写真集で取り上げられたことで有名になり、観光客が殺到しました。管理人も何か所か行ったことがあります。
猫の愛らしさばかりに目が向きがちですが、その場所のなかには高齢者の多い限界集落もあり、猫が多すぎることで様々な弊害が起きています。

愛媛県の青島では、人口6人に対し猫が200頭以上生息。餌にありつけず猫が飢え、飢えた猫に子猫が食い殺され死骸が散らばるという惨状だったそうです。また住民の高齢化により将来的に世話が難しくなるという問題を抱えていました。2018年になり、公益財団法人が全頭の去勢避妊手術を行ったため、もう猫が増えることはなくなりましたが、資金や人手を集めて一斉手術を行うには相当の時間と努力を有したのだと思います。(公益財団法人どうぶつ基金 のHPよりまとめました)


猴硐と青島だけでなく、猫と共生するにあたり、金銭面や衛生面など多方面で問題を抱えているのは世界中どこも同じです。そして時を追うごとに新たな課題が発生してくるのだと思います。

猴硐では、猫を捨てにくる人(文字通り心が無い人達です。いろんな事情があったとしても、猫を遺棄するのは台湾でも日本でも犯罪です)が後を絶たないそうです…猫の楽園に限らず、日本でも毎日どこかで猫が捨てられているでしょう。私やあなたの近所でも。

年々数が減っているとはいえ、日本で2017年度に保健所で殺処分された犬猫は4万3227匹だったそうです。保健所外でも、虐待犯により殺される野良猫、知識のない飼い主が大量繁殖させ飼育放棄したことにより死亡する猫などがいます。実際は、不幸な最期を遂げる猫はもっとずっと多いのです。


動物を見て「かわいい」と感想を持つのは自然なことです。
ですが、「かわいい」だけで終わるのではなく、「かわいい」のその裏を想像し、自分にできることはないか考えるのが大切なのだと思います。

例えば、
●猫のたくさんいる島を訪れた
→フードや現金など、あなたの寄付を必要としているかもしれません。

●流行のブランド犬や猫をテレビで見た
→動物を飼うには、資金、飼育に適した環境、生涯世話をする覚悟が必要です。周りに安易にペットを買おうとしている人がいれば話してみましょう

●ペットショップの子猫子犬を見た
→大人の犬猫がほとんどいないのは、幼い犬猫の方が需要があり「売り物としての価値がある」からです。その需要が大きいほど、悪質なブリーダーによって劣悪な飼育環境で繁殖にこき使われ命を落とす子や、ペットショップの流通過程や売れ残りで命を落とす子が増えると考えられます。
動物を飼いたいならば、保健所や動物愛護団体から引き取るという方法もあります。

動物を取り巻く環境に少しでも疑問を持ち、「かわいい」から一歩先へ進んだ社会を実現するため、微力ながら行動すること。そして周りの人に今の現状を知ってもらうこと。猴硐旅行を思い出しながら改めて考えたことでした。

ABOUT ME
こばと
こばと
ひとり旅歴15年超の30代シングル。国内が多め。 会社員人生を降り、短期の労働で旅資金を貯め、長期の旅行に出ています。旅行自体もひとりで行くが、人生の迷路をさまよい歩いている30代なので、人生自体がひとり旅だと思っている。 働くのが嫌い。旅先での自然さんぽと街歩きが好き。猫への愛がすごい。

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