旅した日:2019/10月下旬
朝日に照らされ燃えるように染まった森が、沼に映りこんで辺り一面が真っ赤になる絶景で有名な、青森県十和田市の蔦沼(つたぬま)。
景勝地・奥入瀬渓流や十和田湖の近くにあります。今や世界的にも有名で、特に紅葉のシーズンは観光客でいっぱい。日本の絶景を紹介した映画『ピース・ニッポン』でもひときわ美しく、異彩を放っていました。
この蔦沼の付近に【沼めぐりコース】というハイキングコースがあるので行ってきました。蔦沼自体は観光客でワイワイ賑わっているのですが、コースを歩く人は少数なので周囲はとても静か。1時間くらいで歩けるので、お手軽ハイキングに最適でした。
沼めぐりコース概要&蔦温泉
☟コースはこんな感じ。
蔦温泉から出発し、メインの蔦沼はじめ、6つの沼を巡ります。
ブナの森が広がっているコースで、小休憩しながら、のーんびり歩いて一周1時間半くらいです。
遊歩道が整備されていて、急激な坂や岩の道が無いので、体力の無い方でも問題なし。というか管理人は体力必須のハイキングはできないww歩いていたのは50代~60代くらいの夫婦が多かったです。コース中にトイレはありませんが、コース入口となる蔦温泉に屋外トイレがあります。
蔦温泉は、ハイキングの拠点となる温泉施設です。
山のなか、広い敷地に佇む、由緒ある温泉! 情緒ありますよね。
宿泊はもちろん、日帰り入浴もできますが、大混雑するからか10月は日帰り入浴はできません。管理人は学生のころ何度か来ましたが、ここの温泉は本当に素晴らしいです。行く価値大ッ…!
青森駅間の往復バスあり、広い駐車場あり、土産店あり、食堂あり。
吸寄せられそうな、荘厳な入り口。
敷地内にお土産屋さんあり。昭和の時代から放置されてそうな古びた雑貨がたくさんあって面白かったです。ちなみに店内は撮影禁止。
敷地内のお庭も立派。紅葉してます。
蔦温泉の敷地内に、沼めぐりコースの入り口があります。
蔦沼
蔦温泉内のコース入り口から歩いて15分ほどで、沼めぐり1つ目の沼、蔦沼に到着。
ちょっと紅葉には早かったです。この日は湖面が波打っていますが、風の無い日は湖面に森が映り込んだ“逆さ紅葉”が見られます。
蔦温泉にはテラスが整備されています。年配のツアー客がたくさん来ていました。団体ツアーって楽しそうだよね。年を重ねて体力が落ちてきたらツアーにワイワイと参加したいですな。
蔦沼から、ブナの森へ遊歩道が伸びています。いよいよ本格的に沼めぐりコースへ。
沼めぐりハイキング
ゆるやかな坂道を上がって、次の沼へ行きます。蔦沼を過ぎると、人影が減り一気に静かになります。
坂道は石段が整備されていて歩きやすいです。スニーカーでも歩けますが、ぬかるんだ道もあるのでトレッキングシューズがおすすめ。
ブナの森と、コケむしった岩。沢もあります。いいね~
②鏡沼

③月沼
月沼にベンチがあるので一服します。
持参したお湯で、ドリップコーヒーを淹れます。森と湖のなかで味わう淹れたてコーヒー、至福---!!このためにハイキングしているといっても過言ではない。持ち歩き用のコーヒーミル買おうか迷い中。
十和田湖のステッカー(¥500)めっちゃオサレで可愛い。旅行や登山の時に現地のオリジナルシールを買うのが好き。Tシャツやキーホルダーもあってどれもセンスヨシ。
蔦沼から車で20分ほどの、焼山地区・奥入瀬渓流館で売っている十和田湖みやげ。奥入瀬渓流館は、お土産が豊富で苔玉つくり体験ができるので、蔦沼に行くほとんどの人が訪れます。
至福の一服をしたら、次の沼へ。
④長沼
水を見るだけで落ち着く。長沼のすぐそばに東屋があるので、ここでひと休みしてもいいかもしれません。
ここでは、台湾(?)の家族がポーズを変えて撮影大会をしていました。ひとり旅だとよその観光客に写真を頼むことになるので、そして大体は半笑いの葬りたくなる表情で映っているので、納得いくまで何度も撮り直しできるの羨ましい。
しかしこの辺から風が強くなってきて、冷えてきたのでそそくさと次へ向かいます。秋ハイキングは温かい飲み物と防寒が大事!

小川がさらさら。
⑤菅沼
寒くてそそくさと進んでいたら通り過ぎました(おい)
⑥ひょうたん沼
沼めぐりラストの小さな沼です。
以前はひょうたん型だったそうなのですが、沼は月日と共に土砂や植物が流れ込んで徐々に陸地になっていくため、形が変わったようです。今も植物が茂っている途中で、この沼の一部はいずれ湿原になるのです。「自然」という大きな括りで見ると、いつも変わらずそこにあるように感じますが、実際の森はどんどん姿が変わっているんですね。
ひょうたん沼を抜けるとすぐに蔦温泉に出ます。
蔦温泉にいたカエルケロ。ちなみにひょうたん沼はカエルの生息地です。
沼めぐりコースは奥入瀬渓流から近く比較的アクセスしやすいです。せっかくなら蔦沼だけでなく森と沼を楽しむのがおすすめですよ。
オワリ
